消化の話

食欲の秋ですね~。ついつい食べ過ぎてしまう事ありますよね。
今日は食べ物について、書いてみようかと思います。まずはそのための基礎知識から。
東洋思想ではすべてのモノは「気」でできていると考えます。
「気」というと、漫画などで出てくるアレや気功師の方が使うアレを思い浮かべ、「目に見えないモノ」と考えがちですが、そうではありません。
「気」とは、
(1)物質の根源という意味
(2)物質そのものを成り立たせるための力
という意味があります。
(1)は科学でいう「原子」みたいなモノで目に見える物の事です。
(2)は分子間力や重力の様に目には見えないが働いているモノの事です。
(2)がわかりにくいので少々例えを挙げます。平原の真ん中に、スチール缶が捨てられているとします。その缶は少しの間であれば、変化はありません。しかし、雨風に打たれ、日にあたることで、塗装がはがれ、だんだんと朽ちていきます。科学でいうと酸化したと言いますが、東洋思想では、缶の形を保っておくための「気」が抜けてきたと考えるのです。これが、スチール缶ではなくガラス瓶であればどうか?アルミ缶であればどうか?スチール缶よりは長持ちですよね。この違いは「気の密度」によります。
さて、では本題に移ります。食べ物によって消化の良い悪いがあるのを感じますよね(特に年をとると・・・(^_^;))。
これは、食物により「気の密度」が違うためです。植物の場合は動物に比べ簡単な構造ですので、「気の密度」はそんなに高くありません。しかし、動物の場合は非常に複雑な構造なので「気の密度」は高くなります。「気の密度」が高いものを消化するには、上記(2)の気を抜くために、たくさんの力が必要となってきます。そういう時に脾胃が弱っていると消化が悪いなぁと感じたり、ちゃんと消化できないために便に異常がでたりするのでしょう。
そういう時、喜絡堂では患者さんには、消化の良い御粥をたべて下さいとアドバイスしております。
横浜中華街に絶品の御粥屋さんがあります。
image
近くに近くに行った際は是非。私はわざわざ食べに行くこともあるくらいファンです。
一緒に豆腐の五目煮も頼んでみました。
image
「謝甜記 貮号店」
昭和26年創業の広東料理店で生の米から乾燥カキ、乾燥貝柱、鳥一羽丸のまま入れ約 4時間煮込み、塩は「セル マラン ド ゲランド」と言うフランス原産の物を使用し深い味わいを出している。

iga について

はじめまして。 喜絡堂の院長をしております伊賀秀文です。 これも何かのご縁ですね。 その季節ごとに旬の話題を提供していけたらと思っております。
カテゴリー: 養生 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です