季節が変わらない場合・・・

今年の秋は異常に暑いですね~。
気学的に考えてみると、土用の間の土気が弱っているので、夏の気がなかなか衰えない為でしょう。
一つの季節は『生(せい):生まれて』『旺(おう):栄えて』『墓(ぼ):没する』で構成されており、その『墓(ぼ)』の働きにより、季節を終わらすための殺気(土気)が地面から湧き、季節が移り変わります。気学には「宝典盤」という便利な盤があります。以下に張り付けておきます。

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ちなみに年の墓の方角(丑:北東)が建物の鬼門の方角にあたります。
冬の墓は季節より大きな区切りの年を没する意味もあるのでそれだけ大きな土気なのでしょう。
土気の湧く方角は土気による殺気が多いので鬼門となります。
そして、その一年でもっとも大きい殺気を振り払うために節分があるのです。
もちろん、人間の人生においても同じような生・旺・墓があるかと思います。
子供→青年→大人→老人と成長していくにも、土気が必要なのではないでしょうか。
人生を送ってきて、足りていない土気は、カウンセリングや鍼灸で補うことが可能かと思います。

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消化の話

食欲の秋ですね~。ついつい食べ過ぎてしまう事ありますよね。
今日は食べ物について、書いてみようかと思います。まずはそのための基礎知識から。
東洋思想ではすべてのモノは「気」でできていると考えます。
「気」というと、漫画などで出てくるアレや気功師の方が使うアレを思い浮かべ、「目に見えないモノ」と考えがちですが、そうではありません。
「気」とは、
(1)物質の根源という意味
(2)物質そのものを成り立たせるための力
という意味があります。
(1)は科学でいう「原子」みたいなモノで目に見える物の事です。
(2)は分子間力や重力の様に目には見えないが働いているモノの事です。
(2)がわかりにくいので少々例えを挙げます。平原の真ん中に、スチール缶が捨てられているとします。その缶は少しの間であれば、変化はありません。しかし、雨風に打たれ、日にあたることで、塗装がはがれ、だんだんと朽ちていきます。科学でいうと酸化したと言いますが、東洋思想では、缶の形を保っておくための「気」が抜けてきたと考えるのです。これが、スチール缶ではなくガラス瓶であればどうか?アルミ缶であればどうか?スチール缶よりは長持ちですよね。この違いは「気の密度」によります。
さて、では本題に移ります。食べ物によって消化の良い悪いがあるのを感じますよね(特に年をとると・・・(^_^;))。
これは、食物により「気の密度」が違うためです。植物の場合は動物に比べ簡単な構造ですので、「気の密度」はそんなに高くありません。しかし、動物の場合は非常に複雑な構造なので「気の密度」は高くなります。「気の密度」が高いものを消化するには、上記(2)の気を抜くために、たくさんの力が必要となってきます。そういう時に脾胃が弱っていると消化が悪いなぁと感じたり、ちゃんと消化できないために便に異常がでたりするのでしょう。
そういう時、喜絡堂では患者さんには、消化の良い御粥をたべて下さいとアドバイスしております。
横浜中華街に絶品の御粥屋さんがあります。
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近くに近くに行った際は是非。私はわざわざ食べに行くこともあるくらいファンです。
一緒に豆腐の五目煮も頼んでみました。
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「謝甜記 貮号店」
昭和26年創業の広東料理店で生の米から乾燥カキ、乾燥貝柱、鳥一羽丸のまま入れ約 4時間煮込み、塩は「セル マラン ド ゲランド」と言うフランス原産の物を使用し深い味わいを出している。

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食欲の秋♪

だんだんと秋らしくなってきましたね。
スーパーに行ってみたら、美味しそうな栗が売ってました。
早速、秋を堪能してみることにしました。
今回は焼き栗です。
硬い皮の上下に少し切り目を入れておかないと、爆発するんですね(^_^;)
アツアツの焼き栗を頬張ると、おなかかが不思議とポカポカします。
生薬としての栗には以下の様な性質があります。
お腹が減るが年齢による影響が出てきている私にとっては、丁度良い補強剤ですね。
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【性味】温,甘
【帰経】脾・胃・腎
【働き】
 補脾止寫:消化器系の冷えを取ることで下痢を止める
 補腎強筋:加齢による足腰のだるさ、喘息、排尿障害
 活血止血:血の組成を良くすることで、止血する。
【禁忌】
 消化するのに力が必要なので、お腹が減らない便秘の方は食べない方が良い。
【参考資料】
 薬膳 素材辞典 辰巳洋 編集 P291 

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