枝豆の収穫祭

昨日、やっと治療院前の枝豆を収穫しました。
そう。背丈が人程になっていたあの枝豆です。
枝木に力を使ったためか、収穫量はかなり少なかったですが、
それなりの量が採れました。
塩を振り蒸して食しましたが、かなり甘くおいしかったですよ。
やはり中薬辞典で調べてみても、性味は甘なのですね!
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【性味】平,甘
【帰経】脾・胃・大腸
【働き】
 健脾益胃:消化器系の体力をつけることで胃を丈夫にする
 潤燥利尿:妊娠中毒症やむくみに
【禁忌】
 腎炎の際の浮腫や乏尿の際には禁忌
 消化にエネルギーを使うので食べすぎ注意
【参考資料】
 薬膳 素材辞典 辰巳洋 編集 P147 

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筆柿

先日、柿を頂きました。 筆柿という珍しい形の柿です。 ちょうど「柿の種」みたいな形をしています。 柿は肺経(肺・皮膚・大腸)の熱をとるのに良いようです。 ビタミンCやカリウムなどが多いので、適度に取ると風邪をひきにくくなるでしょう。

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【性味】寒,甘・渋 【帰経】心・肺・大腸 【働き】止咳平喘薬  ・清熱潤肺:肺熱の咳(咳カゼ←干柿+蜂蜜),喀血,便秘,血尿(←干柿+黒豆+塩)の改善  ・生津止渇:胃熱傷陰(過食による胸焼け・胃の不快感の改善),  ・解酒熱毒:二日酔いの改善  ・止逆止嘔:しゃっくり・嘔吐(柿のヘタ:柿蔕)の改善 【禁忌】  ・渋柿は収斂作用があるので空腹時には取らない様に。  ・陰性(寒)の食物なので食べ過ぎは注意が必要。特に蟹とは食べ合わせが悪いと言われている。  ・柿は消化に力が必要で蟹は傷みやすいからかと思われる。 【参考資料】  薬膳 素材辞典 辰巳洋 編集 P263

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『蟲』ついて

昔の鍼術の本に、体の異常は『蟲』の影響によると解説した本があります。 その蟲達をスケッチしたと言われている書物(九州国立博物館蔵『針聞書』)です。 その蟲達には色々います。肝積、肝聚、心積、心聚、馬癇、牛癇、陰蟲などなど。 非常にユニークなタッチの絵で描かれており、親しみが湧きます。 今回は、肝積を紹介します。image

『肝積(かんしゃく)』は、現代辞書に載っている『癇癪(かんしゃく)』の意味に良く似ている症状を引き出す蟲です。 治療院に来ている患者さまには、『ストレスがあると右の肋骨の下が痛い』と伝えているアレです。 最近、怒りについての話題が取り上げられていますね。怒りについて焦点をあてたカウンセリング(アンガーマネジメント)も出てきているくらいです。東洋医学には、こんなにも昔から怒りに焦点をあてた表現があり、驚かされた書物でした。 ちなみに『針聞書』を解説した本『虫のしらせ(JCAST)』も出ています。ご興味のある方は是非読んでみてください。

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