今回は「冷たいものを摂るとなぜ体に負担になるか?」について綴っていこうかと思います。
まず、現象として捉えなければならないのは、『冷たい物を食べても、温かい食べ物を食べても、排便時には体温と同じになっている』という事です。つまり、冷たい食べ物は、排便までに体温まで加温されるわけです。加温するためには、余分に熱量が必要となり、熱量を作る器官が疲れるわけです。
では、この熱量はどこからくるのでしょう。
目が覚めて日常動作をしている場合は、1位が筋肉、2位が肝臓、3位が胃腸。
(1位は納得ですが、肝臓、胃腸は意外ですよね。)
寝ている時は、1位が肝臓、2位が筋肉、3位が脳と言われています。
(何と肝臓が1位になっているのです。驚き。。)
熱量を余分に作るために、これらの器官に負担がかかりやすいわけです。
また、冷たいものが胃腸に入ってくると、胃腸が冷えますね。
そうすると、胃腸の血行が悪くなり、胃腸が動く際に形成される老廃物が胃腸の筋肉から除去されにくくなり、栄養素も届きにくくなります(寒い日にいきなり運動をして、足がつる原理とおなじですね)。
その結果、胃腸の動きが鈍くなります(そうすると消化機能も悪くなりますよね)。
つまるところは、体温より冷たいものを採ると体が疲れやすくなるということです。
冷たいものを採りたくなりますが、ぜひ体温程度の白湯を飲み夏バテを防いでみてください。
(私自身の体感なのですが、冷たいものを飲んでも乾きはなかなか癒されませんが、白湯だとちゃんと渇きが癒されますよ。ぜひお試しを)
ちなみに、このような状態の場合、はりきゅう治療では、胃腸が温まり、おなかの柔軟性が増す様に治療をします。
これができれば、どんな症状でも、あとは放っておいても患者さん自身の回復力でよくなっていくものです。
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